みなさんこんにちは。プレゼンテーションデザイナーの吉藤です。
さて今日は、お客様から事例としての掲載許可を頂いた案件がありますのでそのお話を。
今回僕が制作させていただいたのは、パナソニックシステムネットワークス株式会社様のデジタルコンテンツとして使用するPreziです。
ご依頼の内容としては…
■用途
新規にオープンするショールームでのサービス解説用コンテンツとして使用
それに先駆けてイベントにて公開
将来的にWEBでの公開も想定
■目的
パナソニック システムネットワークス株式会社様の目指す世界観を再現し、そこで生み出される価値とその技術情報を分かりやすく伝える
というものです。
最初の段階で決まったのは、Preziのズームイン/ズームアウトの機能を使って、様々な技術が利用される世界を描くという点。この世界をどう描いて、どう見せるかというところがプレゼンテーションデザイナーとしての腕の見せ所です。
まず最初は、お客様とイラストイメージの打ちあわせ。今回は法人向けシステムとなるので、可愛いよりはカッコイイデザインということでご依頼をいただいていました。そこで、このようなラフ案をお出ししてイラストのテイストを決定。
同時並行でシナリオを詰めていき、テイストとシナリオが固まったところで本制作です。実際にはこんな感じになりました。Preziの中でいろんな世界が展開します。解説付きで見ていくと15~20分といった長さです。
今回はイラスト、構成すべてゼロから作り上げたので、まさに小さな世界を作り上げていく気分です。ちなみにキャラクターはボツネタ含めると100体近く描きました。一人ひとりぜんぶ違うんですよ。
今回のご依頼で印象的だったのは、お客様側が、Preziを広い意味での「プレゼンツール」として考えておられたこと。つまり、
「一度だけ人前で話すためのスクリーン画像」ではなくて、「何度も繰り返し表示されるコンテンツ」
として使えないか、ということで最初からご相談をいただきました。
実はこのようにPreziのデータをプロモーションやセールスのコンテンツとして繰り返し使っていただくことは、プレゼンデータを使う新しいソリューションとして最近こちらから提案していることでもあるんです。世界観を表現できるPreziの場合、CMに代わるコンテンツとしての利用価値があるので。
日本だと「プレゼン」イコール「人前で話すこと」と思われがちですが、もっと大きな視点で、「何かを伝える」すべての場面で活用できるのが本当の意味でのプレゼンテーションだと僕は思っていて。
今回の案件ではそうした新しい使い方を含めた制作を最初から最後まで担当させていただくことができ、とても感慨深いお仕事になりました。
プレゼンデータの新しい使い方、これからもいろいろと探っていきたいと思います。