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Microsoft公式サイトでモーションつきPowerPointカバーの提供開始

2023年4月28日 - Other, Presentation
Microsoft公式サイトでモーションつきPowerPointカバーの提供開始

このたび、Microsoft公式サイトのOfficeテンプレートに、モーションつきのカバーをご提供させていただきました。2ファイル14種類の構成で、誰でも無料でダウンロードできるようになっています。

今回のこの配布データは、パワポ用ではよくある「テンプレート」ではなくて、「カバー(プレゼンの表紙になる1枚目のスライド)」だけを集めたもの、という一風変わったものになっています。なぜこんな構成になっているのか、どんな表紙が入っているのか、このデータの製作の背景を記事にしました。

 

ダウンロードはこちらから

まずダウンロード先を。こちらのMicrosoft公式サイトで配布されています。

表紙ばっかり14種類、という試み

パワポの無償データというと「テンプレート」というのがセオリーです。でも今回のものは表紙ばかりを14種類(7種類×2ファイル)というあまり例のないスタイル。

本気度の高いフルセットのテンプレートもいいけど、もっと手軽に、いつものプレゼンに動く表紙をつけるだけでもサクっと映えるプレゼンができるのかも、という発想が今回の出発点になっています。

スライドづくりはどんなときでも手間のかかる大変な作業ですが、まず最初に表紙が決まると気分があがったり、表紙のデザインがプレゼンのひらめきにつながることも。この表紙のセットが、プレゼンをもっと自由に楽しんでもらえるきっかけになれば、というのが今回の企画に込められた思いです。

 

動く表紙の裏設定

今回の14種類の表紙の特徴は、とにかく全部が「動く」こと。それぞれ凝ったアニメーションをつけていますが、動作やファイルそのものが軽くなるように、ほとんどをPowerPointの基本的な機能のみで描画しています。Microsoftのサイト上ではシンプルにファイルの配布だけで細かい解説などはしていないのですが、製作した14種類の表紙にはそれぞれ設定があって個別にコードネーム的な名前もつけていました。せっかくなのでそうした裏設定をご紹介します。

まずはこの1ファイル目、モーションスライドコレクションⅠ の7種類。

No. 01 ”blueprint”
1番目なのでなるべく使いやすくシンプルに作ったもの。線がシュっと動いて設計図っぽくなるイメージで仕上げました。
 
No. 02 ”vertex”
スマートな印象で見せたいときの三角形で作るカバーモーション。
開始すぐに右上と左下に斜めの白いプレートが出てきて写真をはさみこんで画面を平行四辺形に切り取るところ、そして三角形がくるくると回り続けてるのがポイント。
 
No. 03 ”tile”
ダークグレーの背景からいっきにカラフルなタイルが敷き詰められて印象を変えるカバー。
色をコーポレートカラーに変えて使っていただくなどの使い道を想定しています。 タイトル左側の三角形のモーションが地味に細かかったり。
 
No. 04 ”data”
ラインに沿って小さなドットが流れていくモーション。
細かくて見えにくいけど大きめスクリーンだと映えます。 マイクロソフトのサティア・ナデラCEOのプレゼンで使われてたこのモーションがかっこよかったのでみんなが使えるように再現しました。
 
No. 05 ”rounded”
グラデーションのバーが伸びていくのが印象的なカバー。
グラデが自然に伸びているように見せるために、単調な[ワイプ]を使わずに上にマスクかけてから[スライドイン]を使うというひと手間かけた構造。

 

No. 06 ”mockup”
シンプルなテキストモーションとPCの組み合わせ。
PCの画面内は背面に置いた画像を変えれば簡単に変更可能。PCもパワポで描画しています。 小さいけど左上の小さな四角形のチカチカした動きが細かくてこだわりポイントです。

 

No. 07 ”laser”
サイバーな色調と点滅アニメーションでつくるモーションカバー。
最初のグリーンのラインで四角形が描かれる微妙な秒数の差とか、点滅部分のランダムな感じとか、意外と細かなアニメーション設定になっています。

 

続いて2ファイル目 モーションスライドコレクションⅡ の7種類。最初の7種類が割とクール&真面目なスタイルだったのに対して、こちらはより遊びゴコロを入れたセレクトにしています。

No. 08 ”stripe”
動くストライプが派手めな演出になるモーション。

 

No. 09 ”hex”
六角形がぶわっと出てきて、ドットが六角形の周囲を回り続けるモーション。
「分析」とかそんなイメージを想起する表紙にできればと作りました。それぞれの六角形がゆっくり動き続けてるのもポイント。

 

No. 10 ”fireworks”
花火があがっているようなモーション。
表紙スライドからにぎやかに盛り上げたいときとかに。 それぞれの花火の柄は塗りつぶしの[パターン]を使ってストライプとかチェックとか水玉模様にしてポップな印象にしています。

 

No. 11 ”hud”
細めのラインが無数にビビッっと動く表紙。かっこいい系でまとめたいときや、テック系なイメージのときに。

 

No. 12 ”3d”
個人的に今回の中で一番のお気に入り。
地球と立方体が交差しつつでもどれもがぶつからない速度と位置の調整が地味に大変でした。。 立方体に見えるけど、ただの四角形に[3D書式]をかけてるだけです。リセットすると(動画の0:15くらい)ただの四角形に戻ります。

 

No. 13 ”polygon”
ローポリな立体がふわふわ浮かぶ奥行きのある空間。
今回はほぼパワポだけで作ったけど、唯一この3Dモデルたちだけはモデリングソフト使っています。 ちなみにこの3Dモデル、コピペでほかのスライドにももっていけます。

 

No. 14 ”dots”
これが今回14種の最後。ドットやサークル、ストライプの幾何学模様が動く2Dモーションな表紙。
シンプルだけど動きで目を引きたいときとかに。 円形に配置した文字がくるくる回っていくところがポイント。

 

 

動くプレゼン

以上、2ファイル14種類全部を見ていただきました。それぞれ動きがかぶらないように作るのがけっこう大変でした。

さて、こんな動くプレゼンですが、真面目な話をするとスライドの表紙が動くことにはちゃんと理由があります。

等々、これから始まるプレゼンに興味を持ってもらうフックとしての役割を果たしてくれたり、プレゼン後に話しかけてもらいやすくなったりもします。

あと意外と大事な要素として、プレゼンをする自分自身が表紙を気に入っていることで話しやすさにつながる効果も(プレゼンの現場では大事なことです)。

 

ということで、PowerPointの動く表紙「モーションつきPowerPointカバー」について見ていただきました。プレゼンに使っていただいても、アニメーションの設定を使いまわしていただいても、分解して遊んでみてもOKです。自由に使ってプレゼンやパワポを楽しんでいただければうれしいです。