みなさんこんにちは。プレゼンテーションデザイナーの吉藤です。
少し前の話になりますが、この6月にICTコミュニケーションズ株式会社さんからご依頼をいただき、経済産業省（METI）内でPrezi研修を実施してきました。今日はその様子をご紹介します。
ICTコミュニケーションズ株式会社は僕がいつもお仕事でお世話になっている会社で、iPad研修を始めとしたICTに関する教育ソリューションの提案スペシャリストです。僕のような講師の紹介も含めたトータルマネジメントをワンストップで展開しておられます。最近ではkintone universityも開始されてて、なんだかいつも新しい教育ソリューションを展開されてますね。今回はそんなICT教育のプロフェッショナル、ICTコミュニケーションズ株式会社さんとの共同企画でした。
METIがPreziに興味アリ？
実は告白すると、官公庁がPreziに興味をもつのはいっちばん最後だと僕は思ってたんです。（ほんとすみません。。）
が、まだまだ日本では企業でも取り入れているところの少ないPreziのレクチャー要請が経済産業省から出てくるとは、とてもびっくりな展開でした。
現在経済産業省では、分かりやすいビジュアルでの情報発信をテーマとされており、ツタグラで知られるインフォグラフィックスや動画の活用など、よりわかりやすい情報発信の取り組みを進めています。そしてその一環としてわかりやすく伝わるプレゼンテーションのためにPreziの導入を検討しているとのこと。
今回は経済産業省からPrezi研修の依頼を受けたICTコミュニケーションズ株式会社さんから要請をいただき、経済産業省内でのPrezi研修の講師を務めさせていただきました。
官公庁にこそPrezi！
もともとの発端としては、これまでの官公庁資料のあり方への問題提起から始まったということでした。
現状の経済産業省の資料は、政策を正確に説明する必要があるために1枚のPowerPointに非常に多くの情報を詰め込んで作られています。もちろんこれは施策説明のためには一字一句を漏らさず書かないといけないわけで、どの文言にも無駄なものがなく、かつ1枚ですべての情報を網羅する非常に精巧な作りになっています。（ちょっと詳細お見せできないのでぼかし画像で。）
もちろんこうした資料はこれからも必要なものの、もう一方ではこれらの政策をよりわかりやすく、そしてより伝わりやすくする努力をしていかなくてはいけない、という発想で、プレゼンテーション手法の転換を考えておられるとのことでした。なんだか国の中枢がこんなこと考えてるなんて、ワクワクしますね。
確かに、官公庁の資料のようなケースはPreziに変換しがいがあるんです。少し発想と表現を変えるだけで伝わりやすいプレゼンデータになる。今回はそんな観点での研修となりました。
いよいよPrezi研修本番
何度か事前打ち合わせを重ね、今回はPreziのデモンストレーションと、使い方のハンズオントレーニングという構成としました。具体的には、
①Preziの説明をPreziで。
②今までの経済産業省の資料をPrezi化するテンプレートを使ったトレーニング。
③エンディングのPreziデモンストレーション
という流れで実施しました。
今回の課題は、既存の精巧に作りこまれたPowerPointをどうやってPreziにするのか、というポイント。そこでPrezi特有のエッセンスの分解と抜き出しの考え方と、実際にPreziをつくるテクニックの両方を学んでいただくために、専用のテンプレートを用意しておきました。
このテンプレートはところどころが抜けた状態になっていて、僕が実際に画面上で操作解説をするのにあわせて、参加者が持ち込みPCを使ってそれぞれPreziを作り上げていただく形式としました。
今回はCool Japan的なテンプレートを用意したのですが、画像もいくつかバリエーションを用意しておいたので、最終的な仕上がりはひとりひとり異なるものになりました。楽しいでしょう？？
ちなみにこのテンプレートはこのまま参加者のみなさまにプレゼント。
プレゼン屋としての感想
今回は、希望者募集という形での実施だったのですが、日本全国の省内の職員の方々から30名以上にご参加いただき、特に最後の質疑応答は非常に活発で、経済産業省内でのPreziに対する期待の高さを感じことができた研修でした。
なんだか日本の中枢がこんなにアツい感じだと嬉しいですね。今回の研修をさせていただいて経済産業省のイメージががらっと変わりました。
官公庁も企業も個人も、楽しくてわかりやすいプレゼンをするアツくてクールな国にできたらいいなと思った一日でした。
Prezi研修・個人トレーニングのお問い合わせは、ICTの教育ソリューションスペシャリスト、ICTコミュニケーションズ株式会社までご連絡ください。
個人向けPrezi講座もプレゼンテーションアカデミーwith Preziと題して実施しているので、こちらもぜひ。