「Showreel(ショーリール)」とか「Reel(リール)」という言葉、お聞きになったことがあるでしょうか?
もともとは俳優や映画監督が自身の出演パートや映像作品の実績をごく短くまとめた動画のことなのですが、最近は動画クリエイターの方々が製作実績のポートフォリオとして作っていることが多いです。「自分の作品集のPV」という感じでしょうか。
1年、半年、あるいはひと月ごとに、製作した作品を編集して短時間でテンポよく見せられるようにまとめたもので、数秒ごとにくるくると画面が変わっていくのが特徴です。有名なクエリエイターさんのリールは見ているだけでインスピレーションを刺激されます。
このリール、プレゼンテーションの業界でも作ってみたらいいんじゃないか、と考えて数年前から取り入れています。
最新版「Showreel 2021」
自分は毎年年始に前年の1年分をまとめたものを作るので、今年2022年は昨年2021年の実績集です。こんなふうに30秒くらいでバーッと流れていくように作っています。
いろんなアプリでの製作物がありますが、やはり多いのはPowerPoint。このあたりがパワポです。
そしてこちらはPrezi。
さらにこれはちょっと珍しいお仕事で、プレゼンテーションとは別のプロダクトデザイン(サーバのパネルデザイン)を担当させていただいたものです。
手間でも動画にする理由
動きのないプレゼン資料製作のお仕事だけであればスクリーンショットやslideshareなどで十分ポートフォリオになるのですが、吉藤が作るプレゼンテーションはモーションをつけたものが多いので静止画と言葉だけではイマイチ伝わりづらい、というのがリールを作っている大きな理由です。実際のモーションがスッと動いていく様子や、画面が切り替わるスピード感も含めて実例を見てもらうことで、動くプレゼンを感じてもらえればと思い、毎年気合を入れて作っています。
パワポの作例でのリールは世界的にも珍しいので、LinkedInで公開すると思った以上に反応があったり。
プレゼンテーションにはこんな表現や見せ方がある、というのを知ってもらうきっかけになればうれしいです。
2018年~2020年までの過去のリール
最初にリールを作ったときは数少ない実績をかき集めてやっと形になる、、という感じでしたが、最近はありがたいことに載せるものを選択しないといけないくらいになってきました。公開したものを見たクライアントさまから「来年はうちのを載せてもらえるようにお願いします…!!」と言っていただくことまであったり。
リールををきちんと作っていけることが自分が手を止めずに新しいことに取り組み続けているひとつの証なので、今後も作っていこうと思っています。次のShowreel 2022もお楽しみに。