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PowerPoint事例紹介:Q-Leap株式会社様

2018年12月14日 - Photography, Presentation
PowerPoint事例紹介:Q-Leap株式会社様

本日はPowerPoint制作の事例紹介をお送りします。

今回ご依頼いただき、また事例紹介としての許可までいただいたのは、企業や大学でのエグゼクティブなビジネス英語研修を実施されているQ-Leap株式会社様。経営者の浅場先生と愛場先生は語学学習の著書を数多く出されているのですが、僕は個人的に愛場先生の『英語でプレゼン・スピーチ15の法則』にかなりお世話になっています。英語でプレゼンする機会のある方、おすすめです。

そんなQ-Leapさまの会社紹介PowerPointの制作を担当させていただきました。まずは、仕上がった完成品をご覧ください。

こちらはBGMをつけてPV風に仕上げていますが、基本はPowerPointで作成しているためプレゼンテーションとしても使っていただけるハイブリッドな設計になっています。制作の背景を少しご紹介しましょう。

■ パワポに見せないつくり

プロ用の動画編集のソフトウェアとしてはAdobe AfterEffectsが有名ですが、細かなイメージの分割と動きを組み合わせることで複雑な動きをしているように “見える” という点では、基本的な部分だけを言うならPowerPointのアニメーション機能でも同じことができたりします。たとえば冒頭のロゴが出てくるところ。ここはロゴマークを18のパーツに細かく分解して、ひとつひとつに[ワイプ]アニメーションを設定。出現方向と秒数をコンマ1秒単位で設定することで、文字が書かれていくアニメーションをつくりだしています。

使用しているアニメーション自体はPowerPointに標準で搭載されているものをひたすら地味に繰り返しているだけなので、実は誰でも実践できる技です。

ひとつのスライドで設定しているアニメーションの総数は5~30ほど。できるだけなめらかな動きを設定するために、人が見て不自然に感じない動きのタイミングを何度も検証しながら調整していきます。実は、アニメーション設定ではこの「不自然に感じない時間調整」が一番時間を使うポイントだったりします。

■ 写真にちょっとこだわり

今回、PowerPointに載せる前段階の処理として、Adobe Photoshopを利用して写真の加工を行いました。Q-Leapの経営者である浅場先生と愛場先生のお二人はコロンビア大学院で学ばれ、ニューヨークで仕事をされているので、デザイン面でもこの場所へのつながりを示すために写真を使いたいなと思ったのですが、いわゆる素材写真をそのまま使うとどうしても特徴が薄くなってしまいます。そこで、Q-Leapさまのキーカラーであるグリーンとゴールドにが映えるように写真の色味を調整。モノトーンとゴールドを強調したリカラーでシックでリュクスな印象になるようにしました。使用する写真すべてにこの加工を施しています。

ひとつのプレゼンで写真を複数枚使うときには、どうしても写真の色味や明るさなどがずれてしまうもの。手間はかかりますが、ここできっちりトーンをきちんとそろえる加工をしておくことでプレゼンテーションの世界観が統一されます。

■ プレゼンの常識をはずした文字サイズで品よく

実はこのプレゼン、文字のサイズはそこまで大きくしていません。通常、プレゼンの文字は 40pt などと言われますが、今回使用している文字のサイズは、24pt、18pt、17pt、12pt というように、小ぶり。というのも、一般に言われる大きな文字サイズを使ってしまうと、特に画数の多い日本語ではどうしても力強くパワフルな印象になってしまうためです。Q-Leapさまのスマートで優雅な企業イメージにあわせるため、文字数は小さく、ただ文字そのものが読みづらくならないようにコントラストが強めになるカラーリングとし、また文字間を空けることで可読性を上げる工夫をしています。

こんなふうにして完成したPowerPointデータ。こちらを元にして自動送りの秒数を設定し、BGM音源の編集と動画化まで行ったものが最初に見ていただいた動画です。

■ プレゼンセントリックでつくるフォルダと封筒

このPowerPointを制作させていただいたあとで、Q-Leap様のクリアフォルダや封筒のリニューアルも担当させていただきました。

クリアフォルダは中央部分だけが透明で紙を入れるとろごがうかぶようになっていたり、封筒は内側がニューヨークの風景になっていたり、プレゼンとデザインを統一しつつ、それぞれにちょっとずつ遊び心を入れています。

以上、Q-Leap株式会社様のPowerPoint事例を紹介させていただきました。みなさまのプレゼン制作の参考になれば幸いです。