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Prezi Expert Excursionレポート in Prezi Inc.本社@ブダペスト

2016年6月14日 - Other, Presentation
Prezi Expert Excursionレポート in Prezi Inc.本社@ブダペスト

みなさんこんにちは。プレゼンテーションデザイナーの吉藤です。L1020476

今回僕は、ブダペストのPrezi本社で行われた “Prezi Expert Excursion” というイベントに参加してきました。

初めて聞く方は意外に思われるかもしれませんが、Preziの本社はハンガリーのブダペストにあるんですよ。ここが創業地で、現在はアメリカのサンフランシスコにもオフィスがあります。

 


■ Prezi Expert Excursionってなに?

L1020565さて、 “Prezi Expert Excursion” という聞きなれないこのイベント、これは世界中のPrezi Expertだけに参加資格が与えられるクローズドなMeetupで、Preziの新情報の先行共有とExpert同士のの交流を目的としています。僕は2014年にExpert認定を受けて以来、初参加になります。 

Prezi Expert認定をうけているのは現在世界中で40企業ほどで、今回集まったのはそのうちの約半数といったところ。お膝元のハンガリーを始め、オーストリア、ドイツ、デンマーク、オランダ、フランス、スペイン、ポルトガル、イギリス、アメリカ、ブラジルと、正に世界各国から参加者が集まっています。僕のような個人のクリエイターもいれば、デザインコンサル企業で複数名が参加しているところもあり、まちまち。ついでに言うと、アジア圏からの参加は僕ひとり(!!)でした。


■ Prezi本社ってこんなところ

L1020547L1020555L1020573国会議事堂から歩いて5分くらいの、ほんとにブダペストの中心地にあります。200年ほど前の電信局の建物を改装したというオフィスはクリエイティブでとてもオシャレ。3階がオフィス、2階部分にプレゼンスペースやビストロスペースがあります。このビストロスペース、コーヒーからお菓子、ホットサンドくらいの軽食までなんでもあり、朝まず行ってやることが、コーヒー飲んでみんなとしゃべりながら朝ゴハン食べること(この時間が30分、ちゃんと毎日のアジェンダに入ってました。笑)。

 

■ Prezi Businessリリース!

L1020494_woL1020506さて、今回の会議、何をしてきたかというと、まずはPrezi社からExpertに向けて、今後の展開や戦略についての発表がありました。CEOのPeter Arvaiはじめ、マーケティング、エンジニアなどからのプレゼンが続々と。

今回の最も大きな発表は、Prezi  Business(こういう名前の新ソフトです)のリリース。これでPrezi社が出しているアプリは、従来の「Prezi」と「Prezi Business」のふたつになりました。

Prezi Businessは今のところ企業ライセンス専用&英語のみの展開(近いうちに日本語対応もするそうです)で、特徴としてはHTML5ベースで動作するところと、閲覧者の分析機能が強化されている点。そして事前にトピックを設定しておけば、その都度任意にプレゼンの順番を変えられるという点です(クリックするだけなので今のPreziと似ていますが、操作性が強化されています)。ちなみに、一般ユーザー向けのPreziには変更はありませんので、ご心配なく。

 

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僕らExpertはこの場でPrezi  Businessを世界で最初に使用する権利(!)をもらえたので、数日間これを使い倒してきました。個々人がそれぞれ使ったり、チームを組んでプロジェクトシミュレーションをしたりして、その中で感じたいろんなフィードバックを行います。まだ出たばかりということもあり機能が不十分な面もあるのですが、さすがにそこは日々ビジネスとしてPreziを使っているクリエイターサイドとしては言いたいことが山のように。笑。途中、相当厳しいツッコミや白熱した議論が展開していて怒鳴り合うような一幕も。僕としても細かな操作性やデザインの設定要件から、アジア言語への扱いなどなど、気になるところがたくさんあったのでいろいろと要望を出してきました。

 

■ Preziの日本での展開について

日本人のPrezi Expertとしての僕のミッションとしてもうひとつ大切だったのが、「Prezi本社が日本やアジアの市場をぶっちゃけどう考えているかちゃんと聞いておきたい」という点。これはCEOのPeter Arvaiと一対一で長く話す時間があったので、かなりド直球で聞いてきました。ちなみに彼は日本にいたこともあるし日本語も話せるくらい日本大好きなので、今回僕が参加したことをすごく喜んでくれており。会話していて僕がうっかり英語になると、彼は「日本語で!練習だから!」と言ってきたり日本に関するスケジュールはカタカナ「プレジ」と入力したりと、かなりの日本語力です。
 
そんな彼からの答えは、「確かにヨーロッパやアメリカのほうがユーザーが多いし反応も大きいから、少人数でやっているPrezi社のビジネスとしてはどうしても順番をつける必要があるんだけど、日本やアジアのユーザーのこともちゃんと考えてるよ」とのこと。
 

でも一方で、日本のプレゼンテーションがまだまだドキュメンテーションベースなことや、それを疑問視していないビジネス風潮があることも彼としてはすごく気になっているし残念に思っているとのこと。ここについては、”日本のプレゼンをカッコヨク。” する僕の責任でもあるので、いっしょに協力して日本のプレゼンを変えていこうよーという話をしてきました。

そんな話をしていたら、日本のユーザーにむけてビデオメッセージ撮ろうよという話になり、なんと激務の間を縫ってこんなムービーを一緒に撮ってくれました。彼の日本語力、ご覧ください。ヨーロッパのCEOでこんな人めったにいないですよ。

この中でもPeterが言ってますが、日本からはあんまりフィードバックが少なかったり反応が少なかったりして寂しいので、もっと反応がほしいなーということ。twitterやインスタでは、ぜひ #prezi や @prezi でコメント入れてください(日本語でOKです)。 

また今回、Peterの計らいでPreziのローカライズマネージャーの方と個別に話す機会ももらえました。なんと彼女は韓国人で、これまた日本語が話せる方。アジア言語特有の「変換」に関する問題点もすごく良くわかってくれて、非常に有意義な意見交換をしてきました。彼女も日本からの参加があったということですごく喜んでくれていたし、個人的には今回の日程では日本が一番優遇されてたんじゃないか、という感があります。Prezi社としては日本への関心は確かにあるので、ここからはよりコミットしてもらえるよう、日本でのプレゼンテーションの高まりにかかっている、ということですね。僕もがんばらねば。

 

■ 世界のPrezi Expertたち

L1020556最後にもうひとつ重要かつ面白かったのは、各国Prezi Expertとの交流。もともとExpertにはネット上に専用のフォーラムがあって普段はそこでいろんな情報をシェアしあったりしているのでだいたいの相手は知っていたんですが、みんなに実際に会うのは初めてでした。そもそも今回のブダペスト行き、直接面識のある人が誰もいないところに一人で行ったので若干アウェー感あるかな、とか思ってたんですが、いろんな人に会った途端に、”お前の作ったあれさ、あのニンジャのやつ見せてよ” と言ってもらったりと、みんなフレンドリーで嬉しい反応が多かったです。

シミュレーションで一緒にPreziをつくったりしていても、シナリオの組み立てやグラフィックのクオリティなど、プレゼンテーションデザイナーとして学ぶことが山のようにあってお互いにいろんな技術交換をしてきました。大きな声では言えないものの、あの企業のあのプレゼンを作ってたり、あのメーカーのあのイベントをディレクションしていたり、あの大学のあのプレゼンを仕掛けていたり、、と、本当に世界を動かすプレゼンの裏側にいる人たちなんです。

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夜はハンガリー料理のレストランでパーティー。数時間後には最終的にこんな感じ。各国のPrezi Expertが一斉に酔って管を巻いているというすごい構図です。しかも面白がってこれを撮ったのはCEOのPeterという。こうやって見ると、僕も含めて普通のオッサン達(笑)ですね。みんなそれぞれ国を代表するようなPrezi Expertなんですが。。

 

 

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■ 最後に

ということで今回初めてのPrezi本社、なかなか行ってくるのは大変でしたが、なんとか無事に全ての工程をクリア。普段シンガポールに住んでいるとはいえ、終日英語での発言やらプレゼンやらのオンパレードで緊張もしましたが、楽しく過ごしてきました。
Prezi社とも各国のPrezi Expertとも良好な関係を築きつつ…とか言うとなんだか大げさですね。笑

いい感じになってきた、というところです。

それではこれからも、”日本のプレゼンをカッコヨク。” するためにいろいろやっていこうと思います。お楽しみに。

 

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