みなさんこんにちは。
プレゼンテーションデザイナーの吉藤です。
今日は前々回、前回、からの続きの、プレゼンのの練習方法の話の最終回、残りふたつのトレーニング方法をご紹介します。
ではいきましょう。
②セルフトレーニング
読んで字のごとく。自分一人で声に出して行う練習です。
いわゆる通常のプレゼンの練習方法ですね。条件をそろえて時間を作るのは意外と難しいので、そんなに頻繁にできない、というのが現実的なところですが、基本的な練習方法としてはやはり効果が大きいです。
そもそも人間というのは「自分の声を聞く」という行為に相当に恥ずかしさを感じる生き物です。でもだからこそ、この恥に事前に慣れておくと本番の落ち着きが違います。
そしてこれはかなり勇気がいるのですが、自分のスマートフォンの動画で、しゃべっている自分を撮って見てみましょう。人に撮ってもらうよりはまだましなはずです。笑
これ、自分の話し方の弱点を見るためにやる、とかよく言いますが、僕は違うと思っていて。
だって初めは恥ずかしくて見れないですよ、自分が喋ってるところなんて(しかもひとり芝居なわけだし)。どこが弱点か、とかそんなどころじゃない。笑
このトレーニングの効果はですね、自分に過度な期待をしなくなるという点です。あ、自分がしゃべるのってこんなもんか、と気がつくため。
すごい上手にしゃべれてはないけど、でもまぁこんなもんかな、自分。と思えたら、そこから先は割と落ち着いて練習ができると思います。
③リハーサル
人に見てもらいながら、本番と同じ環境でやるいわゆるリハーサルです。ちなみにイベント業界ではランスルーあるいはプレビューなどの言い方をしたりもします。
これは環境や条件が揃っていないとできないのでなかなか難しいですね。人を集めてくるのも簡単にはいかないですし。
もちろん、大きな発表の場などでは必要不可欠ですし、実際にイベントや記者発表の場では必ず本番前日、あるいは数時間前にリハーサルが行われます。
ただ、ここで多くの方の誤解を解いておきたいのですが、「直前のリハーサルだけではプレゼンは上達しない」んです。
プレゼンの完成度はこの段階までにどれだけプレゼン本番のことを空想してきたか、どれだけひとりでブツブツ練習してきたか、で決まると言ってもいいです。一回二回のリハーサルだけでプレゼンの完成度を高めるのは無理があるし、リハーサルで確認しておくべきなのはむしろマイクの音量やスクリーンの位置調整です。
(ちなみに大きなイベントでのリハーサルでは、ほんとに機材の微調整作業がメインとなります)
だから、「リハーサル」という既成概念にとらわれずに、その前の段階での一人でやるトレーニングに重点を置いてもらうのが、完成されたプレゼンへの近道だと思います。
と、今回は珍しく3回の記事に分けてプレゼンの具体的な練習方法をご紹介してきました。もちろん練習方法は人の数だけあるので、ぜひ自分にあった方法を見つけてみてください(そして楽しい方法があったらぜひ教えてください)。
あと最後に。プレゼン当日は、かならず予想外の事態が起こります。突然マイクが入らなくなる、会場内がえらく暑い、PCが止まる、などなど。思っていたよりも聴衆が近い、なんてのも。笑
練習を積んでおくと、突発的な事態にも対応しやすくなりますし、余裕があったら「もしこうなったら、こうしよう」という想像をしておくのもおすすめです。
それでは、みなさん楽しいプレゼンテーションを。