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プレゼンのリハーサル、する?②

2014年11月11日 - Presentation
プレゼンのリハーサル、する?②

みなさんこんにちは。

プレゼンテーションデザイナーの吉藤です。

さて、今日は前回からの続きで、プレゼンの練習方法について書いてみます。まず最初はタテマエから。そして後半はホンネのテクニックをご紹介しましょう。

まずはみなさん、プレゼンの練習にどれくらいの時間をかけますか?

これはプレゼン屋としての直感的な基準なのですが、完璧なプレゼンをしようと思ったら、たとえば1時間のプレゼンだったら、少なくても10時間くらいの練習が必要です。

ただこれは自分でデータを作って動きを熟知している場合。もしも人に作ってもらったプレゼンデータを使う場合なら(実際そういう人のほうが多いかもですね)、その3倍の30時間は必要です。

…長!

という感じでしょうか。笑

でもこれ、必要な時間です。

一例として、スティーブ・ジョブスは何十時間という練習時間と、丸2日間のリハーサル時間を取っていたと言われます。プレゼンというものがもたらす効果は、彼にとってはこれだけの時間をかける価値があった、ということですね。

なんでもかんでも彼をお手本にすればいいというものではないですが、多くのプレゼン本が練習の重要性を強調していることは確かです。ちょっと話は脱線しますが、日本でももっとプレゼンにかける時間の価値が高く評価されるといいなと。

と、そんな僕の理想はあるものの、

実際そんなことできるか!

というのが事実上ビジネスプレゼンの現場での話ですね。こんな時間の使い方を許されるのはほんの一握りのビジネスマンでしょう。

と、いうことで、ここからはホンネの話をしていきます。
プレゼンの練習は、必ずしも本番さながらの環境でやる必要はないんです。大きく3つの練習方法があって、
①シャドートレーニング
②セルフトレーニング
③リハーサル
という感じですね。順に詳しく紹介しましょう。

①シャドートレーニング
今回一番書きたかったのは、この練習方法。いわゆるイメージトレーニングです。イメージトレーニングというとなんだかとっつきにくい感じがするかもしれせんが、具体的にはこんな感じ↓。

頭のなかで会場を思い浮かべて、聴衆を思い浮かべて、話している自分を思い浮かべます。そして、頭のなかで本番通りに話し始めてみてください。間違えたら、言い直すところまで実際のプレゼンの場と同じように続けていきます。声に出さなくていいです。完全な妄想で。

例えば、作りかけのプレゼンデータや読み上げ原稿をスマートフォンに入れて、それを見ながら通勤電車のなかでこのトレーニングを行います。データは完成されてなくてもいいので、かなり早い段階からこれをやっておくのがお勧めです。

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通勤が行きと帰りで合計2時間あれば、5日やればもう10時間ですよ。通勤途中でなくても、ちょっとした空き時間を見つけて5分でも10分でも、イメージしてみてください。

これだったら恥ずかしくないし、時間も有効活用できます。

この練習方法は、頭のなかで実際のプレゼンの状況を想像しておくことで、「慣れ」を作ってしまうところがポイントです。このイメージの途中で、聴衆の反応や、想定される質問までイメージしてみてください。例えば、「おぉ」という驚きやざわめき、ちょっとネタを仕込んでおいた時の笑い声、最後の質疑応答で真っ先に出てきそうな質問などなど。

こんなふうに聞き手の反応までイメージするから、シャドーボクシングならぬ、シャドートレーニングということで。これで実際の緊張はかなり和らぐし、プレゼンの完成度はかなり高まるはずです。

「データや原稿を完全に見ない」というところまで行くにはかなりの時間がかかると思いますが、かなり早い段階で、「チラっと見れば次に話すことを思い出す」くらいのレベルには行けると思います。実はこれが大事で、ここまでいっておけばオーディエンスからは、「読んでる」ではなくて、「プレゼンしてる」と見てもらえます。

僕は自分自身のプレゼンをするときは、これに費やす時間が最も多いです。慣れてくればこの練習だけで本番に臨むこともできると思います。

なんだかこれだけでだいぶ長くなってしまったので、続きの
②セルフトレーニング
③リハーサル
は次回で。

ジョブスのプレゼンについて詳しく知りたいときは、おなじみのこれ。

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